前回の『篤姫』に引き続き、
こちらも大河ドラマ
『光る君へ』をより楽しむために読んだ。
私には現代語訳でも
読むのに苦労しそうなので、
コミック版の
こちらの作品を購入したのだけれど、
これが大正解だった。
絵で分かりやすく
ユーモラスに
説明されているうえに、
『紫式部日記講座』として
文章での解説も
掲載されていて、
とても読みやすくて
面白かった。
想像とは全く異なり、
めちゃめちゃネガティブな紫式部。
あんなに面白い『源氏物語』を
書いた人だとは、
とても思えない。
道長のスカウトにより、
中宮彰子の女房となった
初出勤の日に、
他の女御たちから
無視されたことにショックを受け、
5ヶ月間も家に引きこもった
エピソードや、
自分自身を
優雅そうに見えても
水面下では地に足がつかず
もがいているであろう
水鳥に例え、
『私も地に足がつかない
不安定な人生を歩んでいる』
と、つらいつらいと
ネガティブぶちかましている様子に、
同じくネガティブな私には
共感しかなかった。
一方、
道長に命じられて
記録した、
中宮彰子の加持祈祷の最中での
壮絶な出産の様子と、
その後の女房たちの
泣きつかれ
化粧の剥げた様子の描写などは、
紫式部のあまりにも
冷静な観察眼がとても愉快。
『出る杭は打たれる』と、
自身の才能を隠し
馬鹿なふりをして
周囲に溶け込もうと
必死にもがいていた紫式部。
そのことが
さらなる憂鬱を引き起こす。
物凄く真面目で人だったのだなと
思うとともに、
幼い頃の父親の声掛けが
清少納言の父とは異なり
ネガティブだったことが、
彼女たちの性格形成に
強く影響したのではないかということに、
深く頷いてしまった。
些細なことでも
気に病んでしまう紫式部。
とても生きづらい性格に、
親近感しかなかった。
この先の大河は
どの様に展開していくのだろうか。
共感しかなかった。
一方、
道長に命じられて
記録した、
中宮彰子の加持祈祷の最中での
壮絶な出産の様子と、
その後の女房たちの
泣きつかれ
化粧の剥げた様子の描写などは、
紫式部のあまりにも
冷静な観察眼がとても愉快。
『出る杭は打たれる』と、
自身の才能を隠し
馬鹿なふりをして
周囲に溶け込もうと
必死にもがいていた紫式部。
そのことが
さらなる憂鬱を引き起こす。
物凄く真面目で人だったのだなと
思うとともに、
幼い頃の父親の声掛けが
清少納言の父とは異なり
ネガティブだったことが、
彼女たちの性格形成に
強く影響したのではないかということに、
深く頷いてしまった。
些細なことでも
気に病んでしまう紫式部。
とても生きづらい性格に、
親近感しかなかった。
この先の大河は
どの様に展開していくのだろうか。