ぽかぽかな日々

ミステリーと恋愛小説が大好きな、雑読系主婦の読書日記です。

2019年06月

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと 西原理恵子

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「毎日かあさん」でお馴染みの
西原理恵子さんの子育てエッセイです。



私、自分の子どもたちが小学校低学年位の時に
テレビ放送されていた「毎日かあさん」が大好きで、
子どもと3人で夢中になって毎週観ていました。


やんちゃなブンジ君と
オマセなフミちゃんとの日常が可愛くて可愛くて・・・
何かあると、すぐに思い詰めてしまうことが多い私は
明るく元気な「かあさん」に毎週元気を貰っていました。



あのフミちゃんが・・・
「かあしゃん」「かあしゃん」と
あんなに可愛かったフミちゃんが反抗期。
しかも結構激しい感じ。
「お母さんなんてキライ!」
といって口を利かなくなったと思ったら、
LINEで「どこまで私を突き放せば気が済むの?」と
「かわいそうなわたし」の大暴走。
ある朝なんて目覚めたら
娘の髪の毛が金髪、
赤メッシュにピアス3つ💦
これに対して西原さんの心の声が笑えます。
「カフカの変身かよ」
「分かりやすい反抗期、キター!」

髪染めは期間限定だったらしいけれど、
これを自身の子どもがしたら、
私は西原さんの様に
冷静で客観的には考えられずに、
ただただ怒鳴るばかりのバカ親になってしまうと思います。
そして親子の溝は深まる・・・・・怖い怖い



本書には娘さんに対する西原さんの愛情が溢れています。
「自分がなりたい自分」になるために、
目標となる人を見つけてほしい。
その人ー自分=足りないもの
がわかるから。
この言葉を私も
もっと若いときに聞いておきたかった~

自分で生きていく力を持つということは
本当に大切なことなんだな。と
当たり前のことではあるけれど
本書を読んで改めて思いました。


また
西原さんの元夫の故・鴨志田さんが
アルコール依存症で大変だった時の話を踏まえて
アルコール依存症やDV被害から
「逃げ遅れないように」というメッセージは
多くの女性に読んでもらいたいなと思いました。


現在進行形で思春期の子どもに
本書を読ませるのは恐らく大変・・・
だと思うので
是非、親世代がしっかり読み
子ども達の道しるべになってあげられるようにないたいと思いました。




ちなみに西原さんは
高須院長とお付き合いされている現在が
とても幸せだそうです。
羨ましい~~!



黒猫館の殺人 綾辻行人

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この作品を読むにあたり
私は重大な過ちを犯してしまいました。


図書館で本を物色していた時に
(大量に積読があるにも関わらず、私は図書館が大好きです)
ふと以前、娘が綾辻さんの本を読んでいたことを思い出し、
タイトルに惹かれて借りてきたこの
「黒猫館の殺人」


読み進めていると、
「時計館」や「迷路館」といった名前が出てくるのです。
「あれれ・・・?」
このタイトルは綾辻さんの作品の中にあったはず・・・
と巻末を見るとやはり「館」のつくタイトルが
ズラリと並んでいます。


あ~~やってしまった!
この作品は
綾辻さんのデビュー作の「十角館の殺人」
から始まる「館シリーズ」ものだったのです。。。
私の借りてきた「黒猫館」は第6作目。
既にシリーズ後半作品でした。。。
シリーズものを途中から読んでしまうなんて、
何というミスを犯してしまったのでしょう(;^_^A



突然「黒猫館」を読んでも
事件そのものは恐らく別物なので、
楽しく読むことが出来ましたが
建築家・中村青司
の「館」繋がりはさっぱり分かりませんでした。
なぜ中村青司の建築した「館」では
殺人事件が起きるのでしょうか・・・
これは「十角館」から読み始めないといけませんね!


「黒猫館の殺人」は
ホテル火事により記憶喪失になってしまった
鮎田冬馬と名乗る「黒猫館」の元管理人による手記に書かれた
殺人事件の謎を追うストーリーです。
手記の中の小さな「違和感」から
事件の全容を解き明かしていきます。
私は殺人事件や行方不明の教授に関することは
途中で犯人も動機も分かってしまいましたが、
「どじすん」の意味が全く分からず
「館」の謎に関しては最後まで分かりませんでした。
「鏡の中の住人」の意味も取り違えていましたし・・・
「そんな細かいところにまで付箋があったのか💦」
といった感想です。
最初の看板を読み上げている場面なんて
完全にスルーでしたもん・・・



「十角館の殺人」ではどこまで謎が解けるでしょうか。
いまから楽しみです♪





六番目の小夜子 恩田陸

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直木賞作家
恩田陸さんのデビュー作です。



娘が中学生の時に、
恩田陸さんの「夜のピクニック」を
「面白かったから読んでみたら~」と、
貸してくれました。


実はまだ読んでいません。


現在娘は高校生。


私は一体何年積読にしているのだ・・・


恩田陸さんの作品を読みたいと気になりつつ、
つい別の本を手に取ってしまっています。
(積読コレクションは恩田陸さんに限らず常に増え続けています・・・💦)


そんな私がなぜ娘の本より先に
わざわざ図書館から借りてきてまで
「六番目の小夜子」を先に読んだかというと、
その理由は・・・


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私の大好きな名取佐和子さんの
「金曜日の本屋さん 夏とサイダー」
からの出会いでした♪

「六番目の小夜子」はこの作品中で、
金曜堂を営む槇乃さん達の高校時代を
象徴する作品として描かれています。

同じ年頃の子どもがいる私は
「パーフェクトな青春」
を感じさせるという
この作品を
早く読んでみたかったのです。



「六番目の小夜子」は
キラキラの青春で
恋愛や友情もあるけれども、
この作品の軸は
「お客さん」
なのかな?
「お客さん」は
どうして3年に1度現れるのだろうか・・・


*******
とある田舎の進学校に10年以上昔から
受け継がれているゲーム。
3年に1度
見えざる手によって
「サヨコ」が選ばれる。
そして
「六番目のサヨコ」が選ばれる今年、
数年前に亡くなった女子高生と
同じ「サヨコ」の名を持つ
美しい転校生がやってきて・・・
*******


ミステリーにホラーの要素も混ざった、
時々
背筋が寒くなる作品でした。


そして
情けないことに私には
「何故そのようなことをしたのか」
という
肝心の理由が分かりませんでした(爆)


結局屋上に立っていた少女は誰・・・・?

おっとっと💦
ネタバレになってしまいますね。



ちょっぴり怖いけれど(かなり?)
特に夏休みの青春キラキラの感じが
私の中ではとても印象的でした。
子どもたちには是非学生時代に
読んでもらいたいなと思いました。
私も高校生の時に読んでいたら
少し違った青春を過ごしていたかな・・・?


読後
娘にお勧めしたら、
彼女の興味は現在別の所にあるらしく
気のない返事をされてしまいました。

これは購入して
リビングの本棚に目立つように
置いておくしかないわね。
(内容はちょっぴり怖いけれどね)



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ドラマ化もされていたのですね💦
この表紙
かなりゾクッときました・・・

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プロフィール
kokemomoです。 思春期の子供2人、子育て中。 小説、エッセイ、実用書、コミック、どれも大好きですが、暴力的なシーンの多い話はちょっと苦手です。。。
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