穂村弘さんの書評エッセイ集。
穂村さんの書評は様々なジャンルの本を
とても深く読み込んでいる文章が
とても素敵で面白く
大好きなのだが、
この作品は目次を見て
読むことを決めた。
それは
桜庭一樹さんの書評を読み
購入したものの、
恐らく
生きていたら同い年の彼女の
どんどん精神的に追い詰められていく様子に、
心が痛くなり途中で読むのを止めたまま
本棚にしまっていた
こちらの作品
「八本脚の蝶」の名前を見つけたからだ。
穂村さんはこの本をどの様に感じたのか
とても気になり、
真っ先に読んだのだが
何だが既視感があった。
「八本脚の蝶」に穂村さんが寄稿した文章を
掲載したものだったのだ。
「だから読んだことがあったのか。」と、
若干拍子抜けしてしまったのだが
木地雅映子さんの「悦楽の園」の
書評の中に、
少しではあるが
夭逝された二階堂奥歯さんへの
穂村さんの気持ちのようなものが
書かれており、
胸が熱くなった。
他の作品でも
穂村さん専門の短歌が多めだが、
大好きな
桜庭一樹さんや平松洋子さん、
三浦しをんさんの書評が
掲載されており、
非常に面白かった。
ちなみにタイトルの
「これから泳ぎにいきませんか」は、
夜ご飯を食べながらの打ち合わせ中
夜の10時過ぎた頃に
二階堂奥歯さんが水着を取り出し
唐突に言った言葉だそうだ。
最近
気持ちが塞ぐことが立て続けにあり、
読書はしていたのだが
なかなかPCに向かう気持ちになれなかった。
正直、今も気持ちは塞いでいて
なかなか厄介な性格に
自分自身辟易している。
気持ちを切り替えるきっかけ探しの
意味も込めて、
読書は継続していきたいと思う。
気持ちが落ち着いたら
「八本脚の蝶」も読みたい。
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