ぽかぽかな日々

ミステリーと恋愛小説が大好きな、雑読系主婦の読書日記です。

2022年11月

10月の購入本

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「女文士」と「本を読む女」は
既読本なのですが、
引っ越しの際に手放してしまい
再読できずに後悔していました。
内容もほぼ忘れてしまっているので、
見つけることが出来て嬉しい。

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どれも読みたくて探していた本ばかり。
探していた本たちが
びっくりするほど揃っていたために、
積読本がたくさんあるにも関わらず
大量に購入してしまいました。
今回初めて行ったのですが、
秋葉原のブックオフ恐るべし。
年明けまた行こう!



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コンビニ兄弟 町田そのこ

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九州だけに展開する
コンビニチェーン「テンダネス」。
「門司港こがね村店」には、
老若男女を意図せずに惑わせてしまう
フェロモンダダ漏れ店長・志波三彦がおり、
日々、彼のファンが店に押しかけるために
名物店と化している。

三彦の観察をして
漫画のネタにするパート店員や、
夢を諦めようとする青年。
熟年離婚の危機を感じる男性や
クラス内の人間関係に
悩む女子中学生など、
悩みを抱えた人々や常連客たちが
テンダネスを舞台にして、
一歩足を踏み出していく
6編の連作短編集。
なかでも、
女子中学生・梓の話は
とても印象深かった。
人間関係に悩み
「孤立」を恐れていた彼女が
振り絞った勇気に、
強く心を打たれ、
目頭が熱くなった。

個人的には
自身と年齢も近く
同じ年頃の息子がいる、
ベテランパート店員光莉と
その息子の話が好きだった。

フェロモン店長や
クセが強いけどめちゃくちゃ
いい味出してるその兄、
店長の親衛隊のおば様たちなど
魅力的な登場人物満載の
楽しい小説だった。



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木曜組曲 恩田陸

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耽美派小説の巨匠・重松時子が
薬物死を遂げて4年。

時子が亡くなった日が
2月の第2木曜だったことから、
毎年その日を挟んで
前後合わせて3日間、
時子に縁の深かった女性たちが
かつて彼女が住んでいた「うぐいす館」に集まり、
彼女を偲ぶ宴を催していた。

出席者は
ライターの絵理子、流行作家尚美、
純文学作家つかさ、編集者えい子、
出版プロダクション経営の静子。
絵理子とえい子以外の3人は
時子の血縁者だ。

なごやかな会話はやがて
届けられた花束に添えられた
謎のメッセージをきっかけに、
4年前の時子の死に関する
告白と告発に変わっていく。
時子の死は本当に自殺だったのか。
それとも
他殺だったのか。
彼女たちの当時の回想から
怖ろしい真実が浮かび上がってくる。

舞台はおしゃれな洋館。
料理上手なえい子の作った
美味しそうな料理を食べ
お酒をたくさん飲みながら、
女性たちの会話は
一見和やかだけれど、
3日間かけて
緊張感を含んだ
謎解きをを繰り広げる。
文筆業を生業とする
彼女たちの観察力は鋭く
読んでいてハラハラドキドキする。

すべての登場人物たちの
心理描写が素晴らしかった。
来年も彼女たちはきっと
集まるのだろう。
真実は想像を遥かに越えて
怖ろしいものだと思ったけれど、
予想外のラストから
生きている彼女たちの
これからに
明るい光を感じた。




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父からの5冊

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「楽園のカンヴァス」は
数年前に父から貰っており、
既読本でした。
父も読んでいる途中に気がついたそう。
「落日」は
図書館で借りて読んでいましたが、
とても印象深い作品だったので
手元に来て嬉しい。






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伊集院静さんの「海峡」3部作の完結編と、
思春期系の話が少し苦手で
なかなか自分からは
手に取れずにいる辻村深月さん。
こちらの作品は
「読みたい本リスト」に記入していたので、
読んでみたい。


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こちらの作品、
実は文庫化されたら買おうと
待っていたのだけれど、
文庫なのに結構なお値段だったので
一時保留にしていたのです。
父が買っていたなんて
とても嬉しい。


以上が父から貰った5冊でした。

実は先月から
あまり読書が出来ていませんでした。
というのも、
先月放送された
「ワンピースフィルムゼット」を
娘に勧められて一緒に見たところ
ワンピースにドハマリしてしまい、
過去作をジャンプのアプリの
無料公開で読み、
追いきれなかったところは
アマプラで映像で観てと、
自由時間すべてを使って
過去およそ25年分?の
作品を現在進行形で
追い求めているからなのです。

魅力的なキャラクター達に
とんでもなく面白いストーリー、
細やかな伏線回収など
こんなにも面白い作品があったのかと、
恥ずかしながら
今更感激している次第です。
しかも作者の尾田栄一郎さんが
同年代なのを知り驚愕。
20代でアーロン編を書いたなんて
一体人生何周目なのだ。

とにかく
少し興奮状態だったのですが、
先週くらいから
ようやく気持ちが落ち着いてきたので、
読書も再開しました。
先月、秋葉原の巨大ブックオフに行き
たくさん本を購入していたのに、
全く手つかず状態になってしまっているので
そちらの本の紹介も近いうちに
したいと思います。
まずは
読書に励んで
積読本を年末に向けて減らさねば。
(ワンピースも早く追いつきたい)



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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 (プライムビデオ)




イギリス史上初の女性首相で、
その強硬な性格と政治方針から
「鉄の女」と呼ばれた
マーガレット・サッチャーの半生を、
メリル・ストリープ主演で描いた歴史映画。

マーガレット・サッチャーの
イギリス首相在任期間は
1979年から1990年、
なんと11年もの長期政権。
現在40代の私には、
子どもの頃に
テレビや新聞でよく目にした
お馴染みのイギリス首相だ。

映画では政界引退後の
認知症を患っている
現在のマーガレットが、
8年前に亡くなった
夫のデニスの幻覚と
会話をしながら
過去の出来事を回想していく。

勿論、彼女の業績すべてが
評価されているわけではないけれど、
功績にはほぼ触れずに
彼女の頑なな部分を強調し、
また
晩年の認知症気味のシーンを
多く導入していることに、
一体彼女の何を描きたかったのかと
違和感を感じた。

個人的には女性議員の
草分け的存在であった彼女の、
苦悩や奮闘をもっと観たかった。

フォークランド紛争での
彼女の述べた一言「沈めて」
には背筋がゾッとしたが、
「テロに屈しない」が
彼女の信念だったから、
怯む気持ちなど毛頭なかったのだろう。
一方で
犠牲者の遺族に手紙を書くシーンでは、
女性であり母親である一面を
強く感じさせられた。

彼女の詳しい伝記を読んでみたくなった。

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プロフィール
kokemomoです。 思春期の子供2人、子育て中。 小説、エッセイ、実用書、コミック、どれも大好きですが、暴力的なシーンの多い話はちょっと苦手です。。。
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