FullSizeRender

第二次大戦下のドイツ。
私生児をみごもり、
ナチスの施設「レーベンスボルン」に
出産のため保護を求めた
マルガレーテ。

不老不死を研究し
芸術を偏愛するSSの医師・クラウスから、
脅迫まがいの激しい求愛を受け
我が子と自身の安全のために承諾する。

ポーランドから連れ去られてきた
美しい声を持つフランツとエーリヒ、
二人の少年を養子に迎え
いびつな5人家族となり、
二人の少年は
クラウスの理想とする
歌声を創るために、
日々訓練を受ける。

クラウスの機嫌を気にしながらも
平穏な生活を過ごしていた
マルガレーテたちだったが、
やがて戦争の激化により
想像を絶する悲劇に巻き込まれていく。


600ページを超える
とてつもない長編だった。

物語は1部はマルガレーテの手記で、
2部以降は
17年後の世界を、
マルガレーテの元恋人、
ギュンターの視点から
サスペンス形式で描かれている。
1部の手記の後
マルガレーテ達の身に
何が起きたのか、
そして今
何が起きようとしているのか。
最後の驚きの展開を含め
ハラハラが止まらない。

恐ろしい人体実験を繰り返し
狂人化していくクラウスが
おぞましいが、
当時のドイツ国内の情勢も
理解することが出来る、
大満足の読書だった。
是非
予備知識無しで読んで、
そして作品の世界を
楽しみ驚いて欲しい。



にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村


読書日記ランキング