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美希喜は国文科の院生。
神保町で古本屋を営んでいた
大叔父の滋郎さんが急逝し、
その妹の珊瑚さんが北海道から上京し
店を継ぐことになった。
以前から
滋郎さんの古本屋に通っていた美希喜は、
珊瑚さんの手伝いをするようになる。

美希喜の心配は、
珊瑚さんが今後店を
どうするのかということ。

このまま続けていくのか。
それとも
店は締めて、北海道へ帰るのか。

いつも優しくて
国文学の道へと導いてくれた、
滋郎さんとの
大切な思い出の詰まった店を
失いたくない美希喜は、
密かな夢を胸に抱いていた。

そして珊瑚さんも
北海道に忘れがたい人がいた・・・

神保町の古本屋が舞台で
しかも
地域の美味しい料理が出てくる作品が、
面白くないはずがない。

珊瑚さんが店を継いだことから
神保町の人々との交流が始まり、
滋郎さんの知らなかった
素顔にも触れてゆくことになる。

美希喜と珊瑚さんの視点から
交互に語られる物語は、
とても優しくて暖かい。

この様なきっかけでも
古本屋の店主になれるなんて、
珊瑚さんがとても羨ましい。
本好きには憧れしかないだろう。

続きがありそうな終わり方だったので
シリーズ化するのかな?
続編出たら
絶対に読むぞ。


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