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吉田篤弘さんの作品を読むのは、
このブログを始めるより前に
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」を
読んで以来です。



「不思議な魅力のある作品だな」というのが
率直な感想でした。



実は
今回読んだ「つむじ風食堂の夜」は
月船町三部作シリーズの一作目で、
先に読んだ
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」は
二作目なのだそう。

またもや二作目を先に読んでしまった・・・
下調べもせずに、
気になった本からどんどん読んでしまう
私のよくやる失敗です。
(最近では館シリーズでやりました)


それでも
今回はそんなに支障はありませんでした。
というのも
先に読んだのが1年以上前なので
細かくは覚えていなかったというのもあるのですが・・・
恐らく同じ月船町内の出来事繋がりなのではないかな?



安食堂の「つむじ風食堂」で毎晩食事して、
店内の常連さんとおしゃべりして
「また明日」と別々に帰っていく。
そんな人との付き合い方(距離の取り方)
素敵だな。



「雨降りの先生」の
屋根裏部屋にも興味津々。

本を読んで
原稿書いて
夜中に食事に行く。

私から見ると
自由でとっても羨ましい「先生」の日常。



この本を読んだのは
息子を都内の病院まで連れていく電車の中。
術後の経過を診る
半年に一度の定期検診は
私にとって少し気の重い予定なのです。

「優しい気持ちになれる本がいいな」
と思いこの本を選びました。
これが大正解。
往路の気詰まりさを癒してくれ、
何事もなくホッと一息した復路では
安らぎをくれました。


往復合計約2時間で読了。

充実した読書時間でした。


三作目
「レインコートを着た犬」も
是非読んでみたいと思います。