100人を超える登場人物たちの
日常の一片の物語です。
帯にね、書いてあったのですよ。
「百人百様の人生を歩む登場人物たちがもつ
意外な繋がりは一体?」
って・・・
なので一生懸命に
次々に現れる登場人物を
何度も読み返し、確認しながら読んでいたのです。
薄っすらと繋がりのある人もいれば、
全くその時だけの人もいます。
生きている人も死んでいる人もいます。
時代も平安?から昭和や現代と様々。
時間をかけながら
「なにが共通点なのだろう?」と、
考えながら読んでいたのですが・・・
特に「意外な繋がり」はありませんでした!
何と気が付くのが遅いのでしょうか。
時空を超えて交差する不思議な場面もあるのですが、
基本はそれぞれの日常の一コマが
つらつらと描かれている作品だったのです。
もっと気楽に
サクサクと読めばよかったな~
100人以上の登場人物の日常ですから、
本当に様々な生活が垣間見られます。
不倫をしている夫。
不倫に気が付いているのに気が付かないふりをしている妻。
恋人のことが理解できない女性。
いま、まさに別れを告げられた女性。
掃除に依存する主婦等々・・・
本当に一コマなので
その先どうなるのかなどは、全くわかりません。
読んでいると自分に近い人物が現れて、
ドキッとするかもしれませんよ。。。
私の中で江國さんは恋愛小説家のイメージが強かったので、
こういった作品も書かれるのだと驚きました。
でも普通の物語のほうが私は好きだな~